第22回いしのまき本の教室「編集者のしごと」
第22回いしのまき本の教室は映画上映とトークをシアターキネマティカで開催します。
数々の作家を世に送り出した河出書房新社の元文藝編集長 長田洋一。退任後は長野県塩尻市図書館の「本の寺子屋」企画に携わっています。
一貫して本を愛する長田洋一の人生を追ったドキュメンタリー映画「editor.O」を本邦初上映します。
その後本作の川口ひろ子監督とトークイベントを実施します。
フライヤーはコチラからダウンロードできます。
川口ひろ子監督コメント
長田洋一は俵万智「サラダ記念日」、中上健次「千年の愉楽」、立松和平「遠雷」を世に送り出す一方、文芸誌「文藝」編集者としては、当時考えられないジャンルを超えてノンフィクションを 大切にしました。松下竜一の仕事を助け、「松本竜一 その仕事」全30巻等を生み出します。また優れた作品が管理費節約のため断裁されていくのを悼み、多くの個人著作集を作ります。 当時見えていた読者が見えなくなり始めた出版界は、大きく指針を経済に切り替えます。その中での長田洋一は経済と使命との狭間に戦い続けました。
幼少期の結核が元で17歳で片方の腎臓摘出した長田は、度重なる病により 2002 年退社。東京と安曇野を行き来しての治療生活に区切りをつけて、安曇野に居を移します。長野の 出版社の仕事に係る傍ら、「長田ゼミ」「哲学カフェ」を開催します。塩尻市立図書館創設の目玉企画「本の寺子屋」をプロデュース。中央から地方へ文化と出版の架け橋を作りながら、 地方から発信することを次の視野に持つことになります。
長田は 1944年生まれ、現在79歳。この映画は、ひとつの出版史としてみることもできます。同時代を生きた人には共感する部分が多いかもしれません。また、地方と中央を考えること の手がかりになるかもしれません。経済と心の豊かさの均衡が激しく問われている今、長田の姿が細やかな灯となってくれることを願っています。
第22回 いしのまき本の教室
「編集者のしごと」
ドキュメンタリー映画「editor.O」を通じて本に係わる仕事、作家ととことん付き合う編集者のしごと、本を愛する活動を知る。
日時:2024年7月28日(日) 14:00-16:00 (開場:13:30)
場所:シアターキネマティカ(宮城県石巻市中央一丁目3-12)
参加費:1,000円
定員:30名
主催:石巻まちの本棚、ISHINOMAKI2.0
第1部(14:00-15:20)ドキュメンタリー映画「editor.O」上映
第2部(15:30-16:00)トークイベント ゲスト:川口ひろ子監督 聞き手:勝邦義(石巻まちの本棚マネージャー)
*会場は石巻まちの本棚ではなくシアターキネマティカ(石巻市中央1丁目3−12)となりますのでご留意ください。
ゲスト
川口 ひろ子/映画「editor.O」監督
1951年生まれ。宮城県出身 30代で販売促進会社(株)ブックパワーに参加し、10年で退社 自主講座横浜文学学校参加。芥川賞受賞作家宮原昭夫の出版プロデュースをおこなう。 出版と現代アートのジャンルに係る。ヨコハマアパートメント、藤棚アパートメント経営。販売促進会社勤務中に知り合った河出書房新社元編集者長田洋一のドキュメンタリー映画を初監督、プロデュース。
【お申し込み方法】
申し込みフォームに以下の情報をご記入ください。
①お名前
②人数
③連絡先(電話・メールアドレス)
本イベントに関しての問い合わせは石巻まちの本棚Emailまでお願いします。
Email: bookishinomaki@gmail.com