ミニコミ、リトルプレス、zine、フリーペーパーなど呼び方はさまざまなですが、小さな出版物がいま人気を集めています。
仙台でもZINEフェスが好評におわり、私たち石巻まちの本棚が主催する「石巻一箱古本市」でも毎年多様なZINEが、個性的な一箱店主のもとに発行され来場者を楽しませてくれています。そうした小さな出版物を自分たちでつくる流れに背中を押され、いしのまき本の教室でもZINEづくりに取組むことになりました。
題して「はじめて本をつくってみる」 講師は全国各地でZINEづくりワークショップを開催されている作家のあまのさくやさん。ZINEをつくる第一歩として実践型の講座で「いしのまき本の教室」としては初めての連続講座でした。
第1回目はアイデア・草稿編で7月に開催されました。あまのさんからの最初のガイダンスを経て、自身の本作りにむけて参加者同士で構想を発表しあいます。

日常の気づきを本にしたい参加者、好きや推しを本にしたい参加者、これまでまとめようと思いつつも長らくできずにいて、ZINEづくりを契機に記録にのこしたいという参加者、さまざまな視点が持ち寄られ、どのアイデアも本にしたらとても面白いのではないかと感じさせるものばかりでした。その後1ヵ月間アイデアを各自で発展させていきました。

第2回は企画発表編、8月に開催されました。あまのさんからZINEづくりにおける本のつくり方のレクチャをうけ、用紙や綴じ方などの製本イメージも考えていきます。
具体化した本づくりの内容をみんなで発表し、あまのさんからフィードバックいただきました。
そしていよいよ最後の講座は9月、印刷製本編です。実際の紙に印刷し、手製本をおこない完成させます。
締め切りこそがクリエイティブに不可欠な最大の要素という言葉を放つあまのさんに鼓舞されながら、7名の参加者たちはなんとか最初の一冊を完成させました。
参加者同士、完成した本をながめながら感想を伝えあったり、意見を聞いていきました。なんとか完成させたZINEを前に交わしたお疲れ様の乾杯の味は格別でした。
自身の興味や関心に合わせて本や雑誌をつくることをやってみたいけど、どうすれば最初の一歩が踏み出せるか判らないという人たちが、みごとに一冊の本を完成させた連続講座でした。結果的に6冊のZINEが誕生しました。お披露目は10/4石巻一箱古本市2025の当日、石巻まちの本棚ブースで。一部のZINEは販売します。売り切れゴメンの早い者勝ちです。石巻まちの本棚でセレクトし集めた様々なZINEも同時販売。ぜひお立ち寄りください。

写真:阿部朋未
第 24 回 いしのまき本の教室 連続講座
「はじめて本をつくってみる」
講師:あまのさくや
第1回 アイデア・草稿編 2025年7月13日(日)
第2回 企画発表編 2025年8月16日(土)
第3回 印刷・製本編 2025年9月6日(土)







