まちの本棚だより

本棚くん

2015.11.22 【レポート】「本を楽しく並べよう」北書店による本棚作りワークショップ text by 本棚くん

本に関わる仕事や本のある場所の可能性を探る「第2回いしのまき本の教室」が開催されました。
現在開催中の「エフスタイル+北書店」での連動企画。新潟の北書店から店長佐藤雄一さんにお越しいただき、「本を楽しく並べよう」と題した実践型の本棚作りのワークショップです。「いしのまき本の教室」は、まちの本棚を舞台に、本に関わる様々な要素を学んでいこうとする講座で、第1回は5月に仙台〈火星の庭〉の前野久美子さんをお招きして、「ブックカフェのはじめかた」を開催しています。

佐藤さんは新潟の老舗書店である北光社の店長を務めたあと、北光社の閉店と同時に2010年から新潟で個人経営の新刊書店を営んでいます。まちの書店が次々と姿を消すなか、この十年くらいは個人で大手取り次ぎと契約した新刊書店は北書店以外出ていないのではないかと言われているくらい。すごいことだそう。
まずはご自身のお店での本の並べ方などをお話しいただき、さっそく本棚づくりの実践にはいります。
空っぽの棚に「まちの本棚」の在庫から100冊ほどの本をどんどん並べます。並べ方のコツや見せ方の工夫などおしゃべりいただきながら、あっという間に30分ほどで完成。その場にあった本だけで、面白そうな棚ができました。
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続いて参加者の実践。
同じく本棚の在庫から無作為に抜き出した500冊を、先ほどの佐藤さんのレクチャーを参考に選び、ひとりひと枠の棚を作っていきました。ご自身に持参いただいた本を加えて、こちらも30分ほどで完成!ほとんどアドリブなのに、個性やストーリーが見える棚が出来上がりました。それを見ながら、各自が自分のつくった棚について、テーマや並べ方についてコメントします。説明されると、「そんな意味があったのか!」と感心します。みなさん、じつに細かいところまで考えているんです。ほかの人のコメントを聴きながら、自分の棚から目が離れず、ちょいちょい手を出して並べ替えている人がいたのも印象的でした。最後にそのコメントを要約して書いた紙を、各自の棚に貼って完成です。参加者に訊いてみると、「自分で選んだ本を並べるという作業が、とても楽しかったです」とおっしゃっていました。

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本棚を作るというと、きっちりしたルールがあったり、しっかり知識が必要なのかと思っていました。
佐藤さんの話を通じて、自由な発想で本を並べることがいかに重要かということがわかりました。
書店員や図書館員など、日常的に本と接する仕事をしている人でなくても、自分の家の本棚を並べ替えてみると、新鮮な発見があると思います。今回のワークショップがそのきっかけになれば嬉しいです。これから「まちの本棚」の棚も、少しずつ手を加えてみたいと思います。

残された時間で、佐藤さんが店から持ってきた新刊を紹介してもらいました。開催中のエフスタイルの展示にあわせて、新潟の文化を知るための本や、生活や働き方に関する本を紹介するその言葉で、その本を手に取りたくなります。終わってから、よく売れました。

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