まちの本棚だより

2015.4.29 【ココが魅力その2】5/9いしのまき本の教室 ブックカフェのはじめかた text by 本棚くん

【5/9開催 ブックカフェのはじめかた】 

ブックカフェとはどういうお店でしょうか?
「本とコーヒー。そのふたつがある、贅沢な時間を過ごすことができる場所。それが『ブックカフェ』である。だが一口に『ブックカフェ』といっても、その形態はさまざまだ。本屋さんの一角にカフェがあり、買った本をすぐその場で読むことができる店もあれば、棚にある蔵書の中から好きなものを取り出して読める、私設図書館のようなところもある。さらに個人オーナーが開いた店ならば、『ブックカフェの数だけ、スタイルがある』と言ってもいいくらい、そのかたちは少しずつ異なってくる」
(矢部智子・今井京助『ブックカフェものがたり』幻戯書房、2005)

おおざっぱに言って、2000年代に入ってから、「ブックカフェ」という呼び名を耳にするようになりました。「マンガ喫茶」のように店内に本や雑誌を置く喫茶店は以前からあるのですが、本が店内の主役であり、ディスプレイにもなっているようカフェは、この頃から増えていきました。大手書店が店内にカフェを設けたことも、ブックカフェ・ブームの呼び水になったと言えます。
今回の「ブックカフェのはじめかた」講座で、講師を務めてくださる前野久美子さんは、さまざまな職業を経て、ご主人の前野健一さんと2000年に仙台で〈book cafe火星の庭〉を開きました。古本とカフェという、業態の異なるふたつをバランスを取りながら経営しています。15年続いているブックカフェは、全国的に見てもまだ少ないはずです。

前野さんの編著『ブックカフェのある街』(仙台文庫)には、店をはじめるまでの経緯や、開店準備のあれこれ、店を続けていくために必要なことが書かれています。また、店でのイベントが発展して、「Book! Book! Sendai」というブックイベントがはじまり、仙台の街で本に関わる人たちがさまざまなアクションを起こす様子も、同書で判ります。石巻まちの本棚でも販売しているので、ぜひお手に取ってみてください。
今回の講座は、ブックカフェはもちろん、「いつかは自分の店を持ちたい」という夢をお持ちの方にとって、多くの事例と豊富な経験を元に学ぶことができる、いい機会だと思います。

また、店を持ちたいという希望はなくても、ブックカフェという業態や、古本屋、カフェそれぞれの愛好者にとっても、興味深い場になると思います。仙台や石巻の一箱古本市に参加したことのある方も歓迎です。お気軽にご参加ください!

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