まちの本棚だより

2021.10.30 【レポート】第13回 いしのまき本の教室 「石巻日日こども新聞」のつくりかた text by 管理者

さる10月23日、旧観慶丸商店で第13回 いしのまき本の教室 「石巻日日こども新聞」のつくりかたが開催されました。
石巻まちの本棚で開催中の展示『「石巻日日こども新聞」1面に見る東日本大震災からの10年』の連動企画。

第1部は現役子ども記者やOBたちのトーク。聞き手はライターの南陀楼綾繁さん。
記者に参加したひとり八重樫さんは、「子ども新聞の活動がなかったら自分から人に話を聞きにいくこともなかった」といった感想をきかせてくれた。
こども新聞を卒業した今は、いろいろなデザインをおこなっている。取材をつうじてつながったアーティストたちとの交流が楽しかったとのこと。
子どものまち石巻で職業体験した際に新聞記者に興味を持った中学1年の千葉さん。自分なりにまとめて記事にしたり、知らない話題を深掘りすることの面白さを感じたそう。
中学2年生の阿部さんは、小学5年生の時に母の知り合いに誘われて子ども記者の活動が始まった。
兄弟で一緒に参加し、現在弟と連載をもっていて、宮城県にひろがるポケモンのマンホールのフタを取材しているそう。
中学1年の村松さんは、取材したいテーマを決めてから取材した人を決める。震災のときヘリで救助してくれた人を取材した。当時2歳で覚えていないが自分が体験したことを覚えていないからこそ取材したいと思ったそう。震災を知らない今の子どもたちに知って欲しいと特集記事をつくりました。

第2部はこども記者が先生になって参加者とワークショップ。
取材から記事作成までを計画する企画書づくりをこども記者とグループになって作成しました。
どんなテーマで記事を書き、どんな人に話しを聞きにいくかを皆で考えました。
グループディスカッションを経て、楽天球団で活躍するマーくんこと田中将大選手に話を聞く企画や、選挙に選ばれた政治家に話しを聞きにいき、人にメッセージを伝えるコツについて教わる企画などたくさん興味深い企画が生まれました。


第40号の発行をまもなくに控える「石巻日日こども新聞」
これまでの号の一面を石巻まちの本棚で展示する『「石巻日日こども新聞」1面に見る東日本大震災からの10年』は11月21日までの土日月曜で開催中です。ぜひこの機会に足をお運びください。

【第13回 いしのまき本の教室】
「石巻日日こども新聞」のつくりかた
10月23日(土)14時~16時
場所:旧観慶丸商店
出演 「石巻日日こども新聞」こども記者 現役+OB数名
八重樫 蓮さん(dgdgdgdg)
阿部 匠之介さん(渡波中学校2年生)
千葉 ふうなさん(石巻中学校1年生)
村松 玲里さん(蛇田中学校1年生)
聞き手 南陀楼綾繁(ライター・編集者)

2021.10.3 【レポート石巻一箱古本市2021】 text by かつ

石巻一箱古本市2021が開催されました!今年は10回目となる記念開催。2012年からスタートした石巻一箱古本市は年々、回を重ねるごとにたくさんのファンを集め、毎年出店者さんと運営を手伝ってくれる助っ人さんも増えています。
毎年夏の川開き祭りの1週前の土曜日と決めていた会期も、コロナ禍になり昨年から実験的に秋に変わり、10月の開催になりました。台風が迫るなか当日の天候も心配でしたが、台風一過の晴天に恵まれ、とても気持ちのいい日でした、

今年の会場はアイトピア通りを中心に10カ所。新たにキムラ布団店さん前と、惜しまれつつ閉店した楽器屋さん「サルコヤ」の横の駐車場、人気洋菓子店Chez Setta、そして12階建の建物アイマークスの店舗前が加わりました。一箱店主がオープンさせたバー山小屋の前で出店する「めめんと書房」も番外地として加わり、例年よりもコンパクトながらとても活気ある一箱古本市が開催されました。

毎年開催していたスタンプラリーや、出店者さんを集め個性的なヒトハコに賞を授与する表彰式も今年は自粛しましたが、各出店場所で出店者同士の素敵な交流も生まれていました。回遊型のまち全体を使った屋外イベントならではの楽しい雰囲気が商店街に溢れました。

出店者の顔ぶれはとても個性的。今年はこれまで出店してくれたお店と、初出店のお店とが半々の割合。例年たくさん駆けつけてくれた岩手県勢が少なく、宮城県内各地からの出店が多かったのが特徴でした。毎年出店してくれていた石井ゆかりさんからは、星座の本が到着。特製おみくじと共に販売されました。その人気はすさまじく一気に売り切れてしまいました。

そしてまちの本棚ではオリジナルカバーをプレゼント。一箱古本市で買った本を無料で1冊カバーかけ。そしてこれまで9回の開催を振り返る写真展示も。石巻まちの本棚の誕生や、街の変化とともに開催場所を変化させてきた石巻一箱古本市のこれまでのあゆみがよくわかる内容です。

旧観慶丸商店では、日常を面白くするため暗躍する謎の集団つれづれ団が出店。くすりと笑える企画を展開していました。


番外地の山小屋「めめんと書房」では束見本の販売。店内でコーヒーで一息つくお客さんの姿もチラホラ。

銀行の軒下では出版社ポプラ社社長自ら絵本や伝記を販売。その横はインドネシアの熱帯雨林を守るボルネオ書店。

石巻在住の3名が運営するギャラリー「Setsu」では企画「ここにいる人」が開催され、主に石巻のまちなかに出没している人たちからメッセージ付きで預けられた本を、その人の紹介文とともに展示販売。石巻まちなかで出会う顔を想像しながら、対面しながら本を選んですすめてもらっているかのような体験でした。


石巻一箱古本市はいよいよ来年で10周年。
この静かな文化イベントが定着したことはとても嬉しく、可能性を感じます。そして今年は親子連れのお客さんも多く、絵本に夢中なこどもたちの姿は微笑ましいものがありました。また次の10年続けることで何が見えてくるのか、ヒントがあったような気がします。


またお客さん、出店者や助っ人の方々と来年の石巻一箱古本市で再会できることを願っています。

今回は表彰式を開催しなかったので、後日各賞の発表をこの公式ホームページで公開します。お楽しみに。
各賞の発表はコチラ

(文:勝邦義 写真:丹治史彦)

2021.7.22 【塩釜「暮らしの市」出店】 text by 管理者

【7/24土塩釜「暮らしの市」出店】
塩釜市杉村惇美術館が開催しているクラフトマーケット「暮らしの市」に出店します!当日塩釜市のまちなかではほかにもイベント盛りだくさん。様々なお店が出店しているそうです。ぜひお立ち寄りください。
石巻アイトピア通りの石巻まちの本棚もいつもどおり開店しています。こちらもよろしくお願いします。
http://sugimurajun.shiomo.jp/archives/7631



2021.6.10 【レポート】早川ユミさんのちくちくワークショップ text by 猫ぱち


6 月 5 日(土)、布作家 早川ユミさんのちくちくワークショップが開催されました。石巻では 2 年ぶり、4 回目にな ります。
今回は定員を少人数に抑えるために、1 日 2 回のワークショップをお願いしました。夜にはカンケイマルラボさんでトークイベントがあり、タイトなスケジュールになってしまい躊躇したのですが、快く引き受けてくださいました。

10 時からと 14 時からの回、どちらも開始 5 分前には参加者全員が席についていて、時間ぴったりにスタート。 作るものは、器を入れる「花びらぶくろ」。旅に出るときは、いつもこの袋に使い慣れた器を入れて持って行くそうです。 表になる麻の生地に、刺繍糸で自由にステッチをちくちくして、裏地と縫い合わせてひっくり返したら四つ角を折り、紐を通すところを縫って仕上げます。紐の飾りにはユミさんが作った焼き物のボタン!材料を見るだけでもワクワクしてしまいました。

最初の 1 時間はユミさんの本の紹介の時間。今まで書かれた本の話や今作っている本の話を、日ごろ感じていることなどを交えてしてくださいました。 お話の中で、「家庭は本来生産の場で、それを見て育つ子供に受け継がれていく」ということが印象に残りました。家庭が生産よりも消費の場になっていることに危機を感じる今、ユミさんの本が大事なんだとより感じました。

後半 1 時間は、はじめての「ものみせ会」。参加者のみなさんで、作ったものを見せ合う場です。 ユミさんのお宅にお邪魔した時に、工房で体験して、石巻でもやってみたいと提案したところ、「ぜひやりましょ う!」と時間を作ってくださいました。 最初はなかなか出てこなかったので、自己紹介をしながら見せてもらうことに。いざ始まってみると、それぞれ 2 つ 3 つと作品が出てきてみなさん生き生きとされてました! 縫い物、編み物、水彩画、木彫り、料理と様々な作品とそれぞれのお話が聞けてとてもよかったです。 「ものみせ会」をどうしてやりたかったかというと、生活の中で、自分をリセットする、自分を取り戻す方法を 何か持っているのか興味があったからです。そのため、持ってくるものは縫い物ではなくても何でもよいですと伝えていました。 ユミさんが「ものづくりは、自分の手を肯定することになる」とおっしゃっていましたが、まさにものづくりが人の軸を支えるものになっているんだと実感しました。

また石巻に来ます、またぜひ会いましょうと言ってくださるユミさん。「また次にね」と言えるのが嬉しいです。 ご縁をくださり、こういう機会をくださったみなさま、ありがとうございます。 次は、もっと安心して集まれることを願って、楽しみにしています。
(猫ぱち)

2020.12.9 【文章教室】第10回いしのまき本の教室「ぼくは本と本屋さんが好き〜小さな出版社から見た本のゆくえ〜」 text by 本棚くん

第10回いしのまき本の教室にて開催した文章教室の作品を紹介します!
11月28日(土)に開講した本の教室は、ゲストに夏葉社島田潤一郎さんを迎え、トークイベントのあとに文章教室を開催しました。
参加者たちが持ち寄った文章(400-800字)を島田さんもしくは聞き手で編集者の丹治さんが読み上げ、アドバイスを加えるという会でした。
たくさんの素晴らしい作品が集まったこの文章教室の一部をここではご紹介します。ぜひ読んでみてください。
*著作権は作者に帰属します。

「うみねこ堂書林」MF

「ワンダリング・スター」 ハスキー

「天体に包まれて生きるわたし」 MN

toricorico

「まちの本屋の面影」 195

「28時の試験電波」 本郷映

すけさん

「保健室の先生もつらいよ」藤田南

「僕も本と本屋さんが好き」 bridge

「樹と語り合う」 N.K

「西條家」 さいじょうなるみ

「焼きバナナチップ」 A.F

2020.11.29 【レポート】第10回いしのまき本の教室「ぼくは本と本屋さんが好き〜小さな出版社から見た本のゆくえ〜」 text by かつ

第10回いしのまき本の教室が開催されました。
11月28日(土)に開講した本の教室は、ゲストに夏葉社島田潤一郎さんを迎え、多くのファンを生み出す本づくりの話を聞きました。聞き手には夏葉社の本も手がける編集者丹治さんと、石巻まちの本棚の吉田さん。第1部トークイベントはオンライン配信もされました。

島田さんがいしのまき本の教室に登場するのは4年ぶり。今期12年目を迎える夏葉社。ひとり出版社の先駆けとして、いまや本好きのあいだで知らない人がいない出版社です。本の編集経験がないなか、自分のため、そして仲のよかった従兄弟を亡くした叔父叔母を励ますために出版を始めた島田さん。これまで37冊刊行してきたそうです。

こうすれば仕事が続くという信念として、誰かがやりそうな仕事はやらないと決めているそう。
誰からも注目されるものではなく、地味だけども、良い本を出版することを目標にしているとのこと。
夏葉社を始めたときはスジのよいお客さんに評価されたかったが、続けていくにつれて変化してきたそうです。
「目をみえる範囲で喜んでくれる人に向けてつくっている」「本を手にとってくれた人をがっかりさせたくないという思いで作っている」という言葉には顔の見える誰かのために本づくりを続ける島田さんの誠実さが伝わってきました。
困難に出会った時のために本を読んできたのではないかという思いがあり、不満や不安があるときに自分を支えたのはあらゆる文化だった。そうした実感から、心の糧になるような本づくりをしたいという思いが夏葉社の根底にあると感じました。

10年やると本の作り方が安定してきたが、夏葉社としてやってきたことを一度崩して、ゼロからスタートした。それが新たなレーベル岬書店。そうした自己模倣せずに新たな本づくりにむかう島田さんの姿勢に、読者として大きな期待を持って聞いていました。

第二部は文章教室。
参加者12名が事前に準備した400〜800文字の原稿を島田さんもしくは、聞き手の丹治さんが読み上げたあとに、それぞれの感想やアドバイスを加えていきました。
参加者たちのつづる文章はどれも面白く、短編集を読むかのようにアドバイスをする島田さんも唸るような優れた表現の文章が多いと思いました。
本の教室ならではのこの光景。石巻の出版文化の発展の一助になればと思って始めましたが、この場にすでにたくさんの素晴らしい書き手がいることに、なんだかとてつもない可能性を感じました。

会の最後に、5年後にまたここで文章教室やりましょうと言ってくれた島田さん。
そんなこと言わずに来年もまた来てくださいね。

2020.9.13 「ちいさな石巻一箱古本市」一箱店主/同時開催イベントの紹介 text by 本棚くん

9月20日に開催される「ちいさな石巻一箱古本市」一箱店主のご紹介です。
同時開催イベントの情報も。

一箱店主(☆が一箱店主です)
※当日出店場所が変更となる場合もあります

① 石巻まちの本棚 <本の貸出と販売>
Event:詩人・山尾三省展 / 石巻学&石巻本フェア

一坪古本市 絵本バザー
絵本いっぱい!『大人のための子どもの本を読む会』を主宰する店主が、様々な絵本を取り揃えて出品します。お気に入りの一冊、懐かしい一冊に出会えるかも!みなさんのご来店お待ちしています。(古書店・一坪書店文庫の出店です。)

石巻学プロジェクトの一箱
石巻学編集長、大島幹雄さんの一箱を、石巻学&石巻本フェアに合わせてまちの本棚内で販売します。

☆くじらの本棚
今回のテーマは「遠くへ 近くへ 一冊の本で出掛けよう」です。どうぞ、のんびりゆっくり遊びに来てください。

② setsu <アトリエ兼ギャラリー/石巻まちの本棚2F>
一箱古本市の会場としてプレオープン。県外在住のアーティストたちの作品を展示し、彼・彼女らが影響を受けてきた本を作品とともに販売します。愛すべき友人たちを、石巻と接〈setsu〉続することがテーマです。

③ カンケイマルラボ <ギャラリー/カフェ営業あり>
Event:樋山真弓 陶展

☆石巻日日こども商店
石巻日日こども新聞のこども記者有志によるお店です。昨年は販売冊数No.1でishinomaki2.0賞に輝きました!2回目となる今年は、北上川の葦紙の手作りクラフト作品、こども商店オリジナルグッズも販売します。応援してください!!

☆花水木II
日本のほこる『マンガ文化』。すててしまうにはおしい「本」、手に取って!

④ パナックけいてい <電器店>

☆パナけいぶっくす!
いまだから野球好きの方々へ。他映画の原作本、日本のSF、明智光秀歴史ものなど少しずつ散らかします

☆ばったりたおれ屋
アートブック、旅・暮らし関連、絵本、リトルプレスなど 手作りあみぐるみもあるよ。

☆マト文庫
例年通り、読んでも明るい気持ちにはならないけれど、心に残る本を選んでお待ちしております。

☆private books PAYANCA
昨年のデビュー、そして今回も石巻にお邪魔します。好評のコミック、小説、エッセイに加え、今回は人文系学術書や洋書、アフリカ文学もご用意できそうです。恒例・店主セレクトのマニアックな洋楽CDもありますよ。

☆くものす洞
毎年恒例の本の本、読了おすすめ本、大人も楽しい自然科学の絵本、そして今年はなぜか田中小実昌なども持っていきます!

⑤ 石巻のキワマリ荘 <ギャラリー>
Event:山田はるひ個展『post-fin』
鹿野颯斗・松永忍・ちばふみ枝『Daily Scenes』展
駒嶺ちひろ・SoftRib・ミシオ『水の無いプール』展

☆おやすみ帝国
はじめまして。今回初めて出店させていただきます。読んで良かったアート系の古本を出します。屋号は会場になる路地にある僕の家の名前です。引きこもり気味が故の名前なのですが、今回3メートルほど家出をします。

⑥ IRORI石巻 <カフェ>

☆月と六ペンス
素敵な本をお持ちします。
☆書局やさぐれ
岩手の書局やさぐれです。台湾や香港の本、自作のZINEを持っていきます。今年は旅行に行けなかったので新作ありませんが、ZINEの在庫等放出します。
☆りょくし堂
絵本を中心に、東北・宮城県関連の本などなども少々持っていきたいと思います。少しでも楽しんでいただける本を持っていければと思ってます。
☆ちんじゅうや
帰って来られなかったり,会いに行けなかったりの今年。いつもの2人プラス,だんなや娘,この世を去った親の本,あれやら,これやらを集めて,これまで以上にごった煮のラインナップです。

⑦ 旧観慶丸商店 <石巻市指定文化財>
Event:つれづれ団企画「with コロナ/with ブック」  ※プログラム変更の場合あり

1.定額給付本
オリジナルの申請書に記入いただくとつれづれ団のおすすめする本が専用のしおりとともに一冊給付(無料)されます。数量限定ですのでお早めに会場へ足をお運びください。

2.ソーシャルディスたんす
会場に2m間隔のたんすが並びます。たんすの引き出しを開けて新しい本との出会いをお楽しみください。

3.無観客ブックストア
つれづれ団が販売する一箱を撮影し、イベント中、オンラインにてライブ配信を行います。

4.ブックデリバリー
イベント中にオンラインにて本のオーダーを受け付けます。希望の金額に合わせてつれづれ団員が一箱古本市の会場が本をセレクトして後日、お届けします。会場に足を運べない方にもお楽しみいただけるプログラムです。

☆鉄塔文庫
仙台いろは横丁・鉄塔文庫です。石巻出店は今回が連続9回目。ひとつひとつは小さくても、長く続く喜びや出会いがたくさんあるから続けてこられました。心は2メートルよりずっと近くに、今年も一箱お届けします。

☆あかしや
今年で2回目の参加の『あかしや』です。今年も、なんとなく気になった本を紹介出来たらうれしいです。

☆めめんと書房
昨年に続き2回目。ラテン語の「memento=思え」が店名の由来です。ジャンル雑多。今年は少し美術書を増やそうかと考えています。

2020.5.23 石巻まちの本棚オンラインショップがオープン text by 本棚くん

石巻まちの本棚のオンラインショップがオープンしました!
企画点やオリジナルグッズの企画、販売をしていきます。

【石巻まちの本棚オンラインショップ】
https://bookishinomaki.stores.jp

2020.5.10 【石巻一箱古本市2020中止のお知らせ】 text by 本棚くん


日頃からお世話になっております。
例年7月に開催しておりました「石巻一箱古本市」ですが、2020年においては中止することを決定しました。
参加をご予定いただいていた方々、楽しみにしていた方々には、申し訳ございませんが何卒ご了承いただければ幸いです。
2012年の第1回目の開催から合計8回開催し、石巻中心市街地商店街に毎年多くの方々にお立ち寄りいただきました。
昨今の感染症予防の観点から中止という判断をいたしましたが、しかしながらご自宅で過ごすことも多い昨今、本の需要は高まっています。
「石巻まちの本棚」は、通常どおり土日月と営業しております。お近くにお越し際はぜひお立ち寄りください。
そして、また来年「石巻一箱古本市」でみなさまと再会できればと思います。

石巻一箱古本市実行委員会
石巻まちの本棚 スタッフ一同

*石巻一箱古本市実行委員会では、例年と同じ規模で開催する「石巻一箱古本市2020」(例年7月開催)は中止しますが、
なんらかの方法で一箱古本市に替わる楽しい本のイベントを開催できないか構想しています。決まり次第こちらのホームページでお伝えいたします。

2020.2.6 レポート【松野屋松野弘さんトークイベント】 text by かつ

東京馬喰町のあらもの問屋松野屋さんとのポップアップショップ企画「あらもの雑貨の世界」の連携イベントとして、2月1日(土)に「松野屋社長松野弘さんのトークーイベント」が開催されました。20名を超える多くの方に、ご参加いただき、会場は大いに盛り上がりました。

ところでみなさん、あらものってなんだか分かりますか?
作家モノのような1点モノでもなく、低価格モノ(例えば100円均一商品)のように使い捨てのものでもない。
ローテクの工場で、細かい細工はしていないけど、実用性を重んじて、ながく使えるようなものづくりでできたものです。
その大半は手作りでもあります。民藝が民衆に美を見出すのとは違う、民衆的手工業と言えるかもしれません。

松野さんは、こうしたあらものづくりの全国の作り手とつながり、
誰がどこで作っているか確かめるため、生産者を訪ねているそうです。

あらものは単価が安いので、問屋が入っていかないと、仲介できないし、つくり手たちも続いていかないそうです。
松野屋さんの役割は、こうしたあらものの需要をつくり、問屋として注文し買っていく。
その発注の仕方も、できたら送ってという発注の仕方をしていて、つくり手のペースをくずさない。

トークイベントは、松野社長の京都のカバン屋さんでの修行時代からはじまり、あらもの問屋としての役割や、
アメリカ発のヘビーデューティーに憧れた松野社長が考えるものの価値観など、折り交えてすすみました。

最後に、雑という価値観がいかに大切かというお話がありました。
雑煮や雑穀、雑誌、雑草や雑貨、雑多など身の回りに「雑」という字を使う言葉、結構ありますね。
複雑な価値観が入り混じる現代においては、雑ということが、いかにポジティブなことかを感じさせてくれます。

あらもののよいところは、決して大切に使い続けることに価値があることではない。
ちょっと雑に扱ったりすることにも耐え、しっかり使って、最後まで使い切る。ホウキなんかは最後に薪になんかしたりして。

今回のトークイベントの聞き手丹治さん(信陽堂編集室)からの指摘もありましたが、
あらものの面白いところは、モノとしてとてもシンプルなので、ともすれば自分で作れちゃうかと思わせるところ。
つまり、つくリ手と使い手の境界線が曖昧です。
そして、
そんなあらものの魅力にハマると、やがて自分でものをつくっていくのかもしれません。
自分で作ったものだから、大事に使って最後まで使う。そうするとほかの誰かがつくったあらものも、同様に使いきる。
決してモノを買って消費することが終わりでない。暮らしの中心をモノではなく、自分に置き続ける感覚を鍛えてくれるような感じがします。
あらものを使うということは、暮らしの作り手であり続けるコトなのかもしれませんね。

【松野屋松野弘さんトークイベント】
「あらもの雑貨が生まれる場所」 ー民藝と工業製品の間にある未来ー
松野弘さん ( 松野屋店主 )
丹治史彦さん ( 信陽堂編集室 )
2020年2月1日(土)19:00-
場所:石巻まちの本棚

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